研修を行った背景
Seren PilatesとsanarePilates & Conditioningでは、日々多くのお客様の身体と向き合っています。中でも「腰の張りが気になる」「反り腰を指摘されたことがある」など、腰まわりのお悩みをお持ちの方は少なくありません。
インストラクターとして、お客様により良いセッションをお届けするためには、ピラティスの指導技術だけでなく、身体そのものについての理解を深めていくことも欠かせません。そこで今回、理学療法士の先生を講師にお招きし、Seren・sanare合同でのスタッフ研修を実施しました。
講師について
講師を務めてくださったのは、理学療法士の大塚健先生です。大塚先生はKINMAQ整体院西葛西店の院長として、日々多くの方の身体の評価・ケアに携わっていらっしゃいます。今回は「理学療法士から学ぶ 腰痛のメカニズムと考え方」というテーマで、オンライン(Google Meet)にて研修を行っていただきました。

学んだ内容
研修では、腰痛という一つのテーマを通じて、身体をどのように評価し、考えていくかという視点を学びました。
まず印象的だったのは、「痛みの強さだけで判断しない」という考え方です。腰痛を4つの段階(①問診→②スクリーニング評価→③身体評価→④仮説)に分けて捉え、痛みの強い・弱いにかかわらず、まずは神経症状や発熱・全身症状、外傷、がん関連といった、医療機関の受診を検討すべきサイン(レッドフラグ)の有無を確認することの大切さを教えていただきました。

また、腰まわりを支える多裂筋・脊柱起立筋・腰方形筋・広背筋・腸腰筋・殿筋群・ハムストリングス・梨状筋・内転筋群など、一つひとつの筋肉がどのような役割を持ち、互いに連動しているのかについても、図解を交えて詳しく解説いただきました。あわせて、椎間板が線維輪と髄核から構成され、荷重の分散や衝撃吸収を担っていること、血流が乏しく加齢や過負荷によって変性しやすい組織であることなど、解剖学的な基礎知識も学びました。
研修は一方的な講義ではなく、参加したスタッフから事前に寄せられた「腰痛のお客様を見るときに気をつけていること」「避けたほうがよい動きの見極め方」といった実務に即した疑問にも、大塚先生から一つひとつ丁寧にお答えいただく、双方向のセッションとなりました。
研修の様子
研修はオンライン(Google Meet)にて19時30分から行われ、Seren Pilates・sanareの両ブランドからインストラクター・スタッフ十数名が参加しました。画面共有された資料をもとに、大塚先生から腰痛の評価の考え方や身体の構造について解説いただき、随所で質疑応答を交えながら進みました。
インストラクターの学び
今回の研修を通じて、痛みという一つの情報だけで判断するのではなく、いくつもの視点から身体の状態を確認していくことの大切さを、あらためて学ぶ機会になりました。また、筋肉や椎間板といった身体の構造を具体的にイメージできるようになったことで、お客様の身体をより解像度高く捉えられるようになったという実感もありました。
今後どう活かすか
今回学んだ「一つの情報だけで判断せず、多角的に身体の状態を確認する」という視点は、日々のセッションでお客様の身体と向き合う際の土台として活かしていきます。もちろん、インストラクターが医療的な診断や治療を行うことはできません。気になる症状がある場合は医療機関の受診をご案内するという姿勢は今までと変わりませんが、身体についての理解が深まったことで、お客様一人ひとりに合わせた、より丁寧なセッションづくりにつなげていきたいと考えています。
デスクワークによる肩こり・腰まわりのお悩みについては、デスクワークの肩こり・腰痛にお悩みの方へのページでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
Seren・sanareのスタッフ教育への姿勢
Serenは、パーソナル・マシンピラティスを中心に、お客様一人ひとりの身体と深く向き合うスタジオです。今回の研修は、お客様それぞれの身体をより深く理解し、個別性の高いセッションの質を高めていくための学びとなりました。
sanareは、グループレッスン(マット)とパーソナル(マシン)の両方を提供しており、日常の中で多くの方が抱えやすい身体のお悩みへの理解と、両方の指導形式における指導の質を高めていくことを大切にしています。今回の研修は、そうした日常的な身体の悩みへの理解を深める機会となりました。
ブランドは違えど、両スタジオに共通しているのは「学び続けるスタッフでありたい」という姿勢です。今後も、こうした社外の専門家を招いた学びの機会を継続していきます。
お客様へのメッセージ
Seren・sanareでは、インストラクターが専門家から学ぶ機会を継続的に設けながら、身体についての理解を深める取り組みを行っています。ピラティスは医療行為ではなく、腰痛などの症状を治療するものではありませんが、スタッフ一人ひとりが学びを重ねることで、お客様により良いセッションをお届けできるよう努めてまいります。今後も、こうした学びの様子を発信してまいりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。