sanare Pilates&Conditioning東京飯田橋のSHOKOです☺️

3月の初めに、地元の老人会の方へ椅子ヨガを提供させていただきました。

そのときに多く聞いたのが「最近ねむれなくてね…」という声。

実はこれ、春の時期にはとてもよくあることです。

そして背景には「自律神経のバランス」が大きく関係しています。

今回は少しだけ生理学・解剖学の視点も交えながら、ピラティス的な身体の見方でお話しします。

■ 自律神経と背骨・呼吸の関係

自律神経は

・交感神経(活動・緊張)

・副交感神経(回復・リラックス)

で成り立っています。

この2つはバランスを取りながら働いていますが、ここで重要なのが

「背骨」と「呼吸」です。

交感神経は胸椎〜腰椎(T1〜L2)から、

副交感神経は脳幹と仙骨(S2〜S4)から出ています。

つまり、背骨まわりの柔軟性や動きが低下すると

神経の働きにも影響が出やすい状態になります。

さらに呼吸。

浅く速い呼吸になると交感神経が優位になり、

ゆっくり深い呼吸になると副交感神経が働きやすくなります。

■ 春に「ねむれない」が増える理由

春は寒暖差や環境の変化が大きく、身体は常に調整をしています。

このとき交感神経が優位な状態が続くと

・心拍数が高いまま

・筋肉が緊張したまま

・呼吸が浅いまま

となり、夜になっても「休むモード」に切り替わりません。

ピラティス的に見ると

横隔膜の動きが小さく、胸郭の広がりも制限されている状態です。

これが「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」につながります。

■ 肩こりもセットで出やすい理由

同じく交感神経優位の状態では、筋緊張が高まりやすくなります。

特に

・僧帽筋上部線維

・肩甲挙筋

・胸鎖乳突筋

といった呼吸補助筋が過剰に働きやすく、

首や肩のこりとして現れます。

呼吸が浅い → 首肩で呼吸を頑張る → さらに緊張する

というループです。

■ ピラティス・ヨガでできること

今回の椅子ヨガでも大切にしたのは「呼吸」と「背骨の動き」です。

・吐く息を長くする

→副交感神経を優位にする

・肋骨の横や後ろを広げる呼吸

→胸郭の可動性を上げる

・背骨を丸める・反らす・ねじる

→神経の通り道を整える

これだけでも終わった後に

「呼吸がしやすい」「体が軽い」

と感じる方が多かったのが印象的でした。

■ 日常でもできるシンプルなポイント

レッスン以外でもぜひ意識してみてください。

・寝る前にゆっくり長く吐く呼吸を数分

・肩や首を頑張って回すより、まず呼吸を整える

・背もたれに寄りかかって胸の後ろを広げる意識

頑張るケアよりも「緩める・感じる」が大切です。

■ まとめ

春の「ねむれない」は、身体が変化に対応しようとして頑張っているサインです。

だからこそ必要なのは

筋肉を鍛えること以上に、神経系を落ち着かせること。

呼吸・背骨・神経のつながりを意識しながら動くことで、

自然と眠りやすく、力みの少ない身体に整っていきます。

季節の変わり目こそ、少し丁寧に。

ご自身の身体と向き合う時間を大切にしてみてください。